【第１０回 クラシ・健康クラブ】～地域リハビリ～

クラシ・健康クラブも皆様のおかげで第10回を迎えることができました。今回のテーマは「老いることを前向きに～老いに前向きだと死亡リスク43％減！？～」です。

人は成長と老化の過程を経ますが、成熟期以降は老化と呼ばれるようになります。この変化のスピードには個人差があります。

そこでキーワードになるのが、活性酸素です。活性酸素が過剰に増え、抗酸化防御機構とのバランスが崩れた状態を「酸化ストレス」と呼びます。酸化ストレスが引き起こされるおもな原因は下記のとおりです。
・紫外線
・タバコ
・過度な運動
・ストレス
・睡眠不足　など

老化のスピードに個人差が出るのは、日常の生活習慣の差により酸化ストレスの度合いが異なるためと考えられるでしょう。

酸化ストレスと予防のためには「バランスの良い食事」「適度な運動習慣」「十分な睡眠」が大切です。それを裏付けるエビデンスを海外論文を基にいくつか紹介させていただきました。

そして「健康に年齢を重ねるために大切なこと」としてこの４つをぜひ覚えておいてください。

•老化に対する否定的な考え方を取り払う

•自分なりの人生の目的意識を持ち続ける

•社会的なつながりを維持する

•年齢を重ねても新しいことに挑戦する

毎日の生活の中で散歩を日課にしたり、バランスの取れた食事をするように心がけたり、できることから始めるのが良いですね。

また、今回はテーマとは別に、以前からご質問が絶えなかった「介護保険について」ご説明させていただきました。身近な内容であるだけに、参加者からも多くの質問をいただきました。

最後にバランスと協調性を鍛える運動を行いました。ラップの芯を使用し、倒れないように片足ずつ跨いだり、つま先でチョンと交互に触れる、かなり難易度の高い動作でしたが、驚くほど完成度が高く、日々の努力が報われた瞬間でした。この動作は浴槽を跨ぐ際、車に乗る際に役立ちます。ぜひ、実践してみてください。

次回は8月21日（水）を予定しています。健康年齢を上げていくため、介護予防のためにも、正しい知識を習得することは大切です。皆様のご参加をお待ちしております。